症例報告から学ぶ たんぱく質の感染症 プリオン病(クロイツフェルト・ヤコブ病) 知っておきたいアノ疾患

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こんにちは、EIl(エル)と申します。 この動画では、実際に医学雑誌に掲載された興味深い症例報告を紹介しています。 症例: 60代男性 ポイント: ・病歴(3か月ほど前より、短期記憶力の低下や気分の落ち込みあり     6週間前より、両側性の小脳失調症状が進行       ) ・診察所見(体幹・四肢の運動失調あり、高次脳機能障害なし、       運動・感覚神経、脳神経学的異常やミオクローヌスはなし) ・頭部MRI検査  (FLAIR像で、両側尾状核頭部、右被殻の高信号領域に加えて、   右側の島、前頭葉、大脳半球間に大脳皮質リボン状高信号あり) ・脳波検査(検査に容易にアクセスできる環境でなく検査断念) ・髄液検査  (14-3-3蛋白陽性、RT-QuIC法による異常型プリオン蛋白陽性   プリオン蛋白の遺伝子変異は認めず) 孤発性プリオン病 (孤発性Creutzfeldt-Jakob病) と診断。 学び:プリオン病 について ・プリオン病 は、脳組織のスポンジ状変性、  異常プリオン蛋白の蓄積を特徴とし、ヒトからヒトへと  伝播しうる感染症で、原因不明の孤発性、  プリオン蛋白の遺伝子変異による遺伝性、  牛海綿状脳症 (BSE) に感染した牛肉の摂取等を介して  感染することが有名な獲得性、に分類されている。 ・孤発性プリオン病の多くは、孤発性Creutzfeldt-Jakob病で  あり、典型的には、急速に進行する認知機能障害、  小脳失調、錐体路・錐体外路症状、ミオクローヌス等を  認める。 ・診断においては、臨床所見に加えて、  脳波所見(周期性同期性放電: PSD)、  頭部MRI所見(拡散強調画像で大脳皮質や基底核の高信号)、  髄液検査所見(14-3-3蛋白陽性、異常型プリオン蛋白陽性)  が重要である。 ・本邦では、以下の施設で髄液14-3-3蛋白検査及び、  RT-QuIC法による異常型プリオン蛋白検査を実施している。   長崎大学大学院医歯薬学総合研究科医療科学専攻               保健科学分野(神経内科学) 検査機関情報に関して、以下の運用を開始しました ドコダス【どこで臨床検査をやっているのかまとめ】(名称仮)  https://seesaawiki.jp/dokodasu/

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